2011年3月7日月曜日

制作過程

今回は、私の作品制作の過程をご紹介しようと思います。
個展のDMにもなった、「黄金の時間」(F6号)という豹の作品です。




まずは、ギャンバスの地の色を塗ったら鉛筆で下書きをして、1番最初に目だけを100%完成させます。それが終わったら顔を暖色系で塗りたくります。あんまり考えず、ベタベタ。
この段階は、これからこの絵と向き合うぞ!って感じで取り組みます。






暖色系の下地の上にいきなり豹のぶちを描いてきます。すると突然豹らしく!
描き順はめちゃくちゃに見えると思いますが、こうすると自分の中で「豹」って実感が沸いてきて、筆が進みやすいのです。






毛を描き込んでいきます。ぶち模様はあまり気にせず。ふさふさに見えるように。この辺が1番楽しいかもしれませんね。
ちなみにこの絵では手を組んで花を持たせると決めてましたが、ほとんどの作品では首から下をどうするかはこの段階でもほとんど決まってません。
この絵の場合は、ポーズは決めてたけど、服装は決まってませんでした。






ここでバランスを見ながら、頭の飾りを付け始めました。でも、向かって右半分は描き込みが進んでないので、チェーンはまだ付けてません。
服はワインレッドに決めました。






豹の背景に花の写真を貼ります。この状態だととってもケバケバしてます。首から上はほとんど描き終わったので、チェーンも貼付けました。






ここでカラーコピーをとります。マスキングとして使います。豹のアウトラインに切り抜きます。






切り抜いたコピーをスプレーのりで貼付け、黒のマットスプレーで背景の花をビャッとやります。ここは失敗できないので、結構気を使います。






マスキングを剥がして確認。いい感じです。






服に取りかかりました。服の模様を描き込み、首元にレースを貼付けます。一気に華やかになってきました!






花を持たせます。実は花の部分も写真です。しかし、そのままだと豹と上手く馴染まないので、写真の上から絵の具で描き足します。






仕上げに金の0.5mm幅テープを貼り込み、微調整をしたらニスを塗って完成です。わーい!

この作品はDM用にと描き下ろしたものなので、気合いも入っていて3日で完成しました。




いかがでしたでしょうか?
こんな風に描いてるんだ!と面白く思ってもらえれば嬉しいです。
今ももちろん新作に取りかかっていますよ!新作は牛です!